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2011年12月 4日 (日)

新約聖書の初めは、系図から

2011.12.4(師走) NO.344

キリストの系図  マタイ1:117

新約聖書は、イエスキリストの系図から始まっています。映画「氷点」には、聖書読破に取り組んだ主人公が、マタイの福音書にあるこの系図を読みながら寝てしまうという、思わず笑ってしまう場面がありました。私たちにとってはそれほど退屈と思える系図が新約聖書の最初に書かれていることは、之は読者であるユダヤ人にとっては実に大切であることを、表しています。日本の戸籍の元となった「宗門人別帳」が、徳川時代においては重大であったことと似ています。マタイは、イエスキリストが、旧約聖書の示す歴史の中でユダヤ人として、また預言の成就として生まれたことを示しています。

この系図は、14代が一組となって、3つの区分により構成されています。ダビデ王のヘブル語表記DWDの数字表記を足した4+6+4が14になるので、14代を一組にしたともいわれています。キリストは、ユダヤ人の王として生まれたことを表そうとしたのでしょうか(マタイ2:2)

「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。

それぞれの区切りの最初の人物、事柄は象徴的です。アブラハムは民族の父であり、信仰者の霊的な先祖です。ダビデは言うまでもなくイスラエルの王であり、国家繁栄の基礎を築いた人物です。バビロン移住とは、バビロニア帝国にユダの民が捕囚となったできごとであり、ユダヤ民族にとっては苦難の歴史を刻んでいることばと言えるでしょう。イエスキリストはこのようなことを負って、お生まれになられたのです。

またこの系図には、マリヤ以外に4人の女性が記されています。タマルは人の欲望の中で翻弄された女性です(創世記38)。ラハブはヨシュアが遣わした二人の斥候をかくまってイスラエルを勝利に導いた女性ですが、遊女でした(ヨシュア2)。ルツは、夫を亡くしたあとボアズの妻となった信仰篤い女性でしたが、モアブ人でした(ルツ記)。そしてウリヤの妻とはバテシェバのことであり、夫のいる身でありながらダビデに召された女性でした(2サムエル1112、詩篇51)。この4人は、信仰者ではありましたが、どこか影のある人たちであったと言えるでしょう。そのような人たちを通して、イエスキリストは人としてお生まれになったのでした。

ヨハネが語るように、イエスキリストを信じる者は、人の肉の欲求によって生まれた者ではなく、神によって新しくうまれた者です。それこそが、神のご計画によって生まれた神の家族のいとなみに他ならないのです。

エペソ1:45「すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前からキリストのうちに選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。神は、ただみこころのままに、私たちをイエス・キリストによってご自分の子にしようと、愛をもってあらかじめ定めておられたのです。

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